2010年1月27日水曜日

佐内町のサイノカミ

小正月の存在を知ったのは、佐内町にお住まいの友人のおかげだ。日本にきたばかりの1月半ばに声をかけてもらい、神事にも、火祭にも参加させてもらった。道祖神や境の神の信仰が背景にあるといわれるこのサイノカミの伝統や有様について調べるのも、とっても面白いけれども、それからほとんど毎年訪ねるようになった佐内町の小正月にいつもいつも感動する。その感動とは、スルメイカを用意して毎年小正月に参加する大勢の人々の姿である。信仰を置いといて、地域を結ぶ伝統行事の力ってすごいといつも思う。火を囲み、お酒を飲みながら過ぎた一年の話に花を咲かせる。煙とともに消えてゆくお札や正月飾りとともに昨年も姿を消してしまい、よい一年の始まりなのだという気がする。


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