書きたい気持ちはあるけれど、
書いてる時間のないペパーシュに変わって・・・
どうも、こんにちは。ペパーシュの妻NIKOが登場しました!
ペパーシュともども、今後ともよろしくお願いいたします~♪
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今年の春は、ずいぶんのんびり屋さんみたいだ。
それほど寒くはないものの、ちょっと木陰に入ればまだ雪が解け残っている。 見上げる空はどんより鉛色で、桜のつぼみはようやくほころび始めたばかり。 それでも足元は明るい。 フキノトウは大きく開き、ツクシは伸び放題の大豊作。 春休みを関東で過ごし、少し疲れて帰ってきた息子。こちらに戻ってきてからは急に元気になって、森に飛び込んでは水を得た魚のように元気に走り回っている。
カタクリの花をみつけて、大喜びの息子。
「よっしゃーっ(← 最近の口癖)!! 上越ももう春じゃん!!」カタクリは息子にとって、真っ先に春を告げる花なのだ。種が地に落ちてから、7年かかってやっと葉っぱが2枚出て、8年目にようやく可憐な花を咲かせるカタクリ。
「カタクリのお花は8歳なんだよ、お姉さんだね」
そういうと、まだ4歳の息子は感心したように深くうなずく。見て楽しく、食べて美味しいカタクリ。7年かけてじっくりとデンプンをたくわえた葉っぱを、少しだけいただいて、おひたしにして食べた。思わず笑顔になってしまうほど、甘くて美味しい。息子も喜んで食べてくれた。山の恵に感謝。

春の森では、生や死の気配が濃厚だ。 無残に折れたり、地面に這い蹲るように曲がった木がたくさんあり、 この冬の豪雪のすごさを物語っている。 息子が、顔が崩れてしまったタヌキの亡骸を見つけた。 冬の間に力尽きて、雪に埋まっていたのだろう。 まだ「死」というものがよくわからない息子に、花を手向けて、手を合わせることを促してみる。 息子は、よくわからないながらも神妙な顔をして、花を探してきた。 そして、自力で動けなくなってしまったタヌキのためにと、 自分で考えて、近くの小川から水を汲んできてあげていた。 森が、すこしづつ息子を育ててくれている。

死があれば、生もあるのが森の中。 雪解け水のながれこむ冷たいため池にオタマジャクシがたくさん泳いでいた。 まだ1センチにもならないようなチビおたまじゃくし。 手のひらにのせて微笑む息子が随分お兄ちゃんらしかった。

ただ歩いているだけでなんとなく楽しくなる春の森。 山菜の季節も、もうすぐそこだ。 森のようちえんも始まった。 息子は毎日、元気に森へ駆け出していく。
今年もまた、たくさんの森の恵に出会えますように。
