さて、いよいよ田植えだ。まずは熊手のようなもので線を引き、それに合わせて苗を3本くらいずつ丁寧植えていく。一番小さな『金魚の田んぼ』からスタート。苗を泥に預け、中指でちょこっと押して…決して難しい作業ではないけど、苗がぴったっと立つように、間隔を守るように、摘んだ束に苗が多かったり少なかったりしないように…考えてみれば、ポイントがたくさんある。要領をつかめるのに、時間が多少かかるだろうと思いつつ、作業にかかろうとしたところを、隣の田んぼのおばちゃんに止められた。「まずは、元気な苗になりますように、お願いします、というんだよ」、と。なるほど。田の神さまの力がなしに、稲作なんかできないね。みんなで苗たちに対して、田んぼに対して静かなお祈りをする。
手で捕まえたトンボさん。
息子も一生懸命だ。線に合わせて…
丁寧に作業をやってくれた。
苗がなくなったら、すぐに配達。郵便屋さんごっこでけっこう盛り上がってた。
晴天で、あったかい日を選んでよかった。田植えを終えた田んぼの水を再びせき止めて(植える前に、「水を払って」やらないと、深くて線を引けなかったり、濁ってしまうので、何も見えなくなったり…)、水温を高めなくちゃ。山の田んぼなので、苗たちが水をかぶってもいいくらい、ともかく水をたくさん入れておくのがポイント。雪解け水がなくなると、困っちゃうんで、水がたくさんあるうちに溜めておかないとね。
近くの沢でカニさんがいた。から揚げにしたら、美味しいかも。
田んぼの脇に生えている本ワサビ。
見守ってお米は手で作って、そしてお薬は使わない。これにこだわって小さな山の田んぼでを稲作に初挑戦、と格好よくいいながらも、一番下の、一番大きな田んぼの田植えをやっているときに、小さな田植え機でもいいのかと思った。腰を曲げて次から次へと苗たちを植えていく。果てしない列。1枚の田んぼを植えるのに、2人がかりで一日かかったもん。
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