2010年5月10日月曜日

魔女焼き


我が家の恒例の行事。チェコの伝統行事を再現して毎年4月30日に直江津の海岸でやっている。魔女というのは、冬と死の象徴であって、「春がきたぞ」「冬はもうおしまいだぞ!」とう意味をこめて、魔女の人形を火で燃やす(村はずれまで持ってて川に流す習俗もあるけど)。長くて寒い冬を越した人々は、春の来た喜びをこのように表現してきたのだろう。”魔女”という名前が付いたのは、おそらくキリスト教の影響だ。魔女裁判ってやつからマジョに悪いイメージがこびり付いてしまったようなので、偽裁判で有罪になったマジョたちが実際に焼死させられたことから民間行事の名も変わったそうだ。ただし、キリスト教以前、ずっとずっと昔からマジョではなく、”モラナ”と称して”死”を意味している呼び名があった。その名前は今もなお、古い歌に残って厳しい厳しい冬を恐れてた当時の人たちの気持ちを物語っている。



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