2010年6月22日火曜日

モリアオガエル -生まれるいのち、見守るいのち

お久しぶりです、NIKOです。

30数年生きてきて、初めて気がついたこと。それは自分が大のカエル好きだということ! というわけで、今日は私の大好きな里山のカエルさんを紹介します。私たちの田んぼの住人でもある、モリアオガエルさんです。

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モリアオガエルは、その名の通り森の中に住むカエルです。色は、個々で濃淡の違いはありますが、一様に鮮やかな緑色です。 コロコロごろごろいう鳴き声は、蒸し暑いさなかの田んぼ仕事にはもってこいのBGMです。 

                              どうも、モリアオガエルです

                          あの、そんなに睨まないでくださいよ・・・

(モリアオガエルの鳴き声はこちら 
 http://www.hitohaku.jp/education/frog/zukan/moriao.html  )


モリアオガエルの一番の特徴は、卵の産み方。水辺に張り出した木の枝に登って、泡のカタマリのような卵塊を作るのです。


一回り身体の大きなメスを取り囲むように何匹ものオスがやってきて、みんなで一緒に受精卵を足でかき回します。そうすることによって、メレンゲのように決め細やかな泡がたち、卵を守る卵塊になります。

たくさん集まってくるオス達。メスをめぐって、競い合っているようには見えません。かけがえのない命をつなぐために、じっと、見守りあっているというような、不思議な一体感がそこにあります。

1,2週間もすると、卵塊の中でオタマジャクシが孵ります。オタマジャクシはじっと雨を待ち、雨で解けた泡と一緒に、水辺にポトリポトリと落ちていきます。そしてそれからは、ほかのカエルたちと同じように水の中でオタマジャクシの時期を過ごし、やがて足が生えてカエルになっていくのです。

今年も、モリアオガエルの産卵を見ることができました。かけがえのない命が誕生する瞬間を、4歳になる息子は、息をつめて見守っていました。自分自身の、かけがえのない仲間達とともに。


壮大なドラマでありながら、音ひとつたてず静かに進行する誕生の奇跡は、小さな子ども達の胸にもしっかりと刻み込まれていくでしょう。

いつまでも、忘れないでいて欲しいと思います。
いのちが生まれる瞬間に、時を忘れて魅了された、この日のことを。

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