2010年9月12日日曜日

8月の田んぼ ③ 雨降らん

稲作の初挑戦で、無農薬にこだわって、肥料もぼかし(米ぬかを発酵させたもの)のみ。それに、山奥の天水田というのもあって、冷たい山水が湧いてくるところの発育と畦側の暖かいところの間にかなりの差がある。田んぼの中を歩くだけで感じるこの差。天水田のもう一つの特徴というのは,茎なのだ。稲たちが常に水の中に育つことによって、茎の数がほかの田んぼより少なくなる。水を求め、次から次へと新しい茎を作らなくても済むから。その分、分厚い茎ができ、米粒ひとつひとつもでっかくなるという。でっかい粒もまた美味しいといわれるけど、初挑戦という僕らは、そこまでは期待できない。

山から流れてくる水を大切にして貯めておいたけど、今年、降水量があまりにも少なく、8月末になると、水はほぼ消えてしまった。雨乞いしたくなるくらい、雨少なかったな。それでも稲たちは頑張って…

蛇たちとトンボたち、里山は相変わらず生き生きしてて、草取りという重荷を肩からおろした僕らは、畦刈りの合間に、いろんな生き物たちをゆっくりと観察することができた。近くの川で今年も鮎釣りをやりたかったけど、そんな贅沢はいえない。やりたいけどな…師匠からもらった鮎の山椒煮を食べながら、そう思っていた。
今年、イネミゾウムシの被害も結構あって、豊作は期待できないけれども、畦を歩きながら、風で揺れる穂たちを眺めると、何だかとってもいい気持ちになる。

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