2010年7月7日水曜日

相撲の賭博問題をNHKが裁くか

煙管に香ばしい煙草を入れ、じっくり考える。たまには必要だ。



今日、一人で昼ごはんを食べながら民法のワイドショーをみてしまった。タコの占い師と力士による野球賭博の問題で大変盛り上がってた(大丈夫かニッポン?)。名古屋場所を前に、各部屋の周りが報道陣に埋まったまま一斉捜査は始まったという。暴力団との関与が取りあげられてる。NHKのお偉いさんも、今場所の取り組みの生中継を放送しない、とまるで裁判長のように、問題を犯した相撲界に罰を言い渡した。社会のモラルを守るがゆえに、といわんばかり...

別の事件からまだ3年も経っていない。時津風部屋で稽古中に若い力士に暴行を加え、死亡させたあの事件。暴行を指示した親方は有罪となったが、最後の判決に対して上告中だ。実際に暴行した兄弟子たちも一応有罪となったけど、執行猶予付きの判決だった。この問題の最新情報、おそらく亡くなった力士のふるさとでローカルニュースにしかならない。稽古中に人が亡くなったとき、暴力やいじめが発覚されたとき、有罪判決が決まったとき、「相撲なんか放送しませんよ」と社会のモラルを守るNHKのお偉いさんはどこにいたのだろうか。あのとき、生中継を中止したのだろうか。

競馬や競輪などで当たり前のように大勢の人がお金を賭けてる国。街の至るところにパチンコ屋さんのある国。そんな国では、琴光喜たちのように、野球試合の結果にお金を賭けては絶対にならない。とってもいけないことだ。そんなお相撲さんの姿を国民に決してみせられない。捜査の結果を待たず、裁判の結果を待たず、お相撲さんは悪者だよ、とNHKは指差している。「稽古中に力士が亡くなるのは良くないけど、確かに良くないけど...でも絶対に、絶対に賭け事すんな」というのはNHKの主張かなあ。

もちろん、朝青龍をめぐる問題などなどあって今回の賭博事件はまさに最後の一滴となり、「これ以上我慢できないぞ。もう許せないぞ。」というのも背景にあるかもしれない。あるなら、きちんと説明すべきだ。そうしないと、角界だけじゃなく、NHKのモラルも問われるだろう。

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