2010年4月13日火曜日

春は忙しい

 越後の冬というのは、雪に埋まったまま、春を待つのだ。ドカ雪が降り出したら、仕方なく、雪下ろしや雪かきをしなかればならんけど、それ以外は、力を蓄えながら、ひたすら待つのだ。ただし、待ち望んだ暖かい日差しがようやく訪れたら、今度は大忙し。人々と同じく、雪の下で春を待っていた田の仕事だ。山にはまだまだ雪がたくさん残っているけど、里では、種蒔きの準備を始めている。

発酵中の糠

今年は、能生で農をやることになった。(ダジャレを言い出すようになったのはいつからだったっけ。笑。)里山の師匠に教えていただきながら、機械の入れない山の田んぼをすることに。麦の文化で育った僕にとっては、新鮮そのものだ。何度もお手伝いしたことはあるけど、今年は真剣勝負。まずは、発芽を促すために、種を浸して水温を多少あげている。

水に浸した種

別のところで、糠を発酵させ、肥料をこしらえている。しかし、今年の天気は変。変わりやすく、気温が急に上がったり下がったりして、蜜蜂も大ピンチ。暖かくなったら、どんどん産卵を促してしまうけど、急に真冬のような寒さが訪れると、蜜切れで群の絶滅に直面している。糠の発酵も同じだ。気温の急変のためか、なかなか発酵が進まない。本来なら、糠の山に手を突っ込んどけば、中がぽかぽか暖かいはず。

火打山の辺りには、まだ何メートルの雪が残っている





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